J.S.バッハ 自筆譜アートフレーム(タテ版): 《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》第1番 プレリュードとフーガ ハ長調 BWV 846(※別途、横長版あり)
¥14,630
Bach, Johann Sebastian (1685–1750)
Präludium und Fuge Nr. 1 in C-Dur, BWV 846
aus „Das Wohltemperierte Klavier“, Teil I
〜音の秩序にひそむ自由... バッハと《平均律》がひらいた世界〜
《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》は、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685–1750)が1722年にまとめた鍵盤音楽集です。長調と短調の各12調、全24の調性すべてにプレリュードとフーガを一対で収めるという、当時としては画期的な新しい発想で構成されています。この作品は、演奏技術の習得や調性理解を目的とした教育的な側面を持ちながら、同時にひとつひとつの曲が独立した芸術作品としても高い完成度を誇るものです。
第1番 ハ長調のプレリュードは、この曲集の扉を開くにふさわしい、明るく透明感のある響きに満ちています。シンプルな分散和音が連なる構成ながら、そこには静かに時を刻むような流れと、内に深い情感をたたえた音楽性が感じられます。演奏技術的には比較的平易なことから、多くのピアノ学習者にとって、この曲がバッハとの最初の出会いになっているかもしれません。一方で、熟練した演奏家にとっても、音楽の「間」や「呼吸」をどう表現するかといった、奥行きある探究の余地が残されています。
自筆譜を見てみると、整った筆致の中に、どこか柔らかな印象や温かみが感じられます。書かれた音符のひとつひとつからは、バッハが静かに紙と向き合い、音楽をかたちにしていった時間が、そっと伝わってくるようです。そこには、ただ楽譜を書き写したという以上に、音への繊細なまなざしや、静寂の中に漂う集中の気配が宿っているようにも思われます。印刷譜では見過ごしてしまいがちな、創作の息づかいにふれる機会となるかもしれません。
バッハは生前、オルガン奏者・作曲家・教育者としてドイツ各地で高く評価されていました。特に教会音楽や鍵盤楽器の分野では、同時代の音楽家たちの間で広く名が知られており、弟子や音楽家の家系を通じてその影響は受け継がれていきました。ただし、作品出版の機会は限られており、バッハの音楽が国際的に広く普及し、広い層に親しまれるようになったのは、没後19世紀に入ってからのことです。
このハ長調のプレリュードは、19世紀にフランスの作曲家シャルル・グノーが《アヴェ・マリア》の伴奏に用いたことで、クラシック音楽に親しみのない人々の間にも知られる存在となりました。シンプルな素材の中に深い表現が潜むこの小品は、バッハの音楽の本質を象徴的に映し出す一曲と言えるでしょう。
ぜひ、自筆譜に刻まれた音のかけらに目を凝らし、約300年前の作曲家が紙とペンで音楽に向き合っていたその時間に、そっと思いを寄せてみるのはいかがでしょうか。
《商品説明》
新しいインテリア、アート、アートポスター、額モノとして、インテリアコーディネートをお楽しみ下さい。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
●出力紙/ドイツ製ハーネミューレ ファイン・アート紙(アシッドフリー)
●額縁/UVカットアクリルガラス、中性紙マット、吊元金具(額側)、吊紐、外箱
●その他の仕様については、下記詳細をご確認ください。
※Pay IDからご覧の方は下記URL(当店サイト)に
額の色目、仕様等、詳しく載っていますので、ぜひご確認下さい。
https://apollon.kooki-museum.com
<商品画像と実物の色味について>
商品の色味については、できる限り実物に近づけるよう調整を行っておりますが、お使いのモニター設定や機種、お部屋の照明環境によっても、実際の商品と異なって見える場合がございます。また、所蔵機関のスキャニングデータに基づくため、オリジナルの自筆譜と色味が異なることもございます。あらかじめご理解いただきますようお願い申し上げます。なお、作品によっては、裏面の楽譜が透けて見えるような画像がございますが、これは所蔵先のスキャニングデータに起因するもので、実際の自筆譜原本に裏写りがあるものと考えられます。

▼フレームサイズ(B)Typeのサンプル画像です。※(A) Typeは上部画像をご確認ください。



▼【Reference】
YouTube Channel:TzviErez