パガニーニ 自筆譜アートフレーム:ヴァイオリン独奏のためのカプリッチョ
¥14,630
Paganini, Niccolò (1782–1840)
Capriccio für Violine solo
„Umiliato a S. E. il Signore Conte Maurizio Dietrichstein“
《 N.パガニーニ『カプリッチョ』(1828年)〜ウィーンの貴族に謹呈された一篇の音楽詩〜 》
ニコロ・パガニーニ(1782–1840)は、「悪魔に魂を売ったヴァイオリニスト」とまで称されるほど、19世紀初頭のヨーロッパを熱狂させた奇才でした。驚異的な技巧を誇る演奏の裏には、精緻な作曲技法と緻密な表現の探究が秘められています。
この《カプリッチョ(Capriccio)》は、1828年8月9日、パガニーニがウィーン滞在中に記したもので、オーストリアの貴族であり文化の庇護者として知られたモーリッツ・フォン・ディートリヒシュタイン伯爵に宛てて書かれたことが、楽譜冒頭の丁寧な筆跡と献辞から読み取れます。
「Capriccio per violino solo di Paganini – Umigliato a S. E. il signore Conte Maurizio Dietrichstein」
パガニーニによるヴァイオリン独奏のためのカプリッチョ
モーリッツ・フォン・ディートリヒシュタイン伯爵閣下に謹呈
この自筆譜は、演奏のための草稿や出版用の清書とは一線を画し、特定の人物への敬意と感謝を込めた、いわば“贈呈譜”の性格を持つ特別な自筆譜と見なされています。
作品そのものは、今日広く知られる《24のカプリース》には含まれておらず、作品番号も付されていない稀少な独立作(無作品番号作品)です。技巧的な書法はパガニーニらしさを湛えながらも、華やかな外向性よりはより静謐で親密な音楽的表情を感じさせる構成となっており、作曲家の内面を映す一篇とも言えるでしょう。
19世紀の音楽家たちは、こうした自筆譜を通じて人と人とを結び、音楽が生まれる瞬間を紙の上に刻みました。
この譜面は、そうした“音楽の記憶”が今に残された貴重な資料であり、音楽史的価値と芸術的美しさを兼ね備えた存在とも言えそうです。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
●出力紙/ドイツ製ハーネミューレ ファイン・アート紙(アシッドフリー)
●額縁/UVカットアクリルガラス、中性紙マット、吊元金具(額側)、吊紐、外箱
●その他、仕様等については、下記をご確認ください。
※Pay IDからご覧の方は下記URL(当店サイト)に
額の色目、仕様等、詳しく載っていますので、ぜひご確認下さい。
https://apollon.kooki-museum.com
<商品画像と実物の色味について>
商品の色味については、できる限り実物に近づけるよう調整を行っておりますが、お使いのモニター設定や機種、お部屋の照明環境によっても、実際の商品と異なって見える場合がございます。また、所蔵機関のスキャニングデータに基づくため、オリジナルの自筆譜と色味が異なることもございます。あらかじめご理解いただきますようお願い申し上げます。

▼フレームサイズ(B)Typeのサンプル画像です。※(A) Typeは上部画像をご確認ください。


▼【Reference】
YouTube Channel: Luca Fanfoni - トピック