ショパン 自筆譜アートフレーム:「子守歌」変ニ長調 作品57(草稿)
¥14,630
Chopin, Frédéric (1810-1849)
Berceuse in D♭ major, Op. 57
(Autograph Sketch, c. 1843–1844, Nohant)
《ショパンの息づかいが聞こえる──貴重な自筆譜草稿より》
ショパンがフランスの田舎町ノアンで静かな夏を過ごしていた1843年ごろ(当時33歳)に書き始めた、やさしくゆったりとした音楽《Berceuse(子守歌)》。
この曲は、左手が静かに繰り返す伴奏の上に、右手がきらめくような変奏を重ねていくという、とても独特なスタイルでできています。
同じ和音進行の上に、右手のメロディだけが少しずつ形を変えていく構造は、まるで子守唄がゆるやかに揺れながら、夢のなかへ導いていくよう。
全体としては穏やかで静かな曲調ですが、その中にさりげない技巧や洗練が詰まっていて、ショパン晩年の作風の美しさがよく表れています。嵐のようなエチュードや情熱的なポロネーズとは対照的に、『声にならない言葉』で語るような、内面的な深さを感じさせる作品です。
今回ご紹介するのは、完成前の自筆の草稿です。
最初の2小節は抜けていますが、いくつもの断片が小節番号付きで並べられていて、ショパンがどのように楽想を練っていったのかを垣間見ることができる貴重なものです。断片の並びには迷いもあり、試行錯誤しながら少しずつ形を整えていった過程が見てとれます。
五線紙の端には、インクのしみやペンの試し書きが残っていて、まるでショパンが五線紙に向かってペンを走らせる姿が浮かんでくるよう。
清書譜とは異なる、草稿ならではの息づかいが感じられます。まさに、ひとりの芸術家が「考えている時間」に立ち会っているような気持ちになります。
この草稿は、のちにピアニストでありショパン研究家としても知られるアルフレッド・コルトーの手元に渡り、大切に保管されていました。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
●出力紙/ドイツ製ハーネミューレ ファイン・アート紙(アシッドフリー)
●額縁/UVカットアクリルガラス、中性紙マット、吊元金具(額側)、吊紐、外箱
●その他、仕様等については、下記をご確認ください。
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https://apollon.kooki-museum.com
<商品画像と実物の色味について>
商品の色味については、できる限り実物に近づけるよう調整を行っておりますが、お使いのモニター設定や機種、お部屋の照明環境によっても、実際の商品と異なって見える場合がございます。また、所蔵機関のスキャニングデータに基づくため、オリジナルの自筆譜と色味が異なることもございます。あらかじめご理解いただきますようお願い申し上げます。

▼フレームサイズ(B)Typeのサンプル画像です。※(A) Typeは上部画像をご確認ください。


▼【Reference】
YouTube Channel: Valentina Lisitsa QOR Records Official channel