ショパン 自筆譜アートフレーム:「革命のエチュード」 Op. 10, No. 12
¥14,630
Chopin, Frédéric (1810-1849)
Étude in C minor, Op. 10, No. 12
"Revolutionary Étude"
【革命のただ中に、音で叫んだショパン】
ショパンの《エチュード ハ短調 作品10の12》は、「革命のエチュード」という愛称で広く知られています。冒頭から激しくうねるような左手の動きと、鋭い感情をたたえた旋律。ショパンのエチュードの中でも、特に情熱と力強さが際立つ一曲です。
この曲が書かれたのは1831年前後。
当時ショパンはウィーンに滞在しており、祖国ポーランドではロシア帝国に対するワルシャワ蜂起(1830–1831年)が勃発していました。
遠く離れた異国の地で、愛する祖国の危機を知ったショパンは、深い悲しみと怒りの中でこの曲を書いた…そんな逸話が語り継がれています。
ただし、「革命」というタイトルはショパン自身が名付けたわけではありません。
この呼称はショパンの死後、彼の音楽を称賛して伝記的記述も残したフランツ・リストをはじめ、後世の音楽評論家や伝記作家、出版社などの影響によって広まり、定着したものです。
作品自体には政治的な名称は一切付けられていませんが、曲の持つ緊迫感や内に秘めた情熱が、この呼び名を自然と世に根付かせたと言えます。
この作品の自筆譜は、現在スウェーデン・ストックホルムの音楽文化振興財団に所蔵されています。筆致には緊張感が漂いながらも、極めて明瞭で丁寧な書き方がされており、ショパンの作曲に対する真摯な姿勢がにじみ出ています。
ところどころに書き直しや修正の痕跡も見られ、ひとつひとつの音にどれだけの思考と感情が込められていたかが伝わってきます。
印刷された楽譜では見落とされがちな細部、たとえばアーティキュレーションの強弱や筆圧のニュアンスにも、作曲家としての「生の声」が宿っているように感じられます。
このエチュードは、もともと「練習曲」として書かれたものですが、単なるテクニックの訓練を超え、演奏者と聴衆に強烈なドラマを投げかける力を持っています。
怒りとも悲しみともつかない感情の奔流をそのまま鍵盤に叩きつけるようなこの曲は、ショパンが最も深く揺れ動いた時代の“証言”でもあると言えるのではないでしょうか。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
●出力紙/ドイツ製ハーネミューレ ファイン・アート紙(アシッドフリー)
●額縁/UVカットアクリルガラス、中性紙マット、吊元金具(額側)、吊紐、外箱
●その他、仕様等については、下記をご確認ください。
※Pay IDからご覧の方は下記URL(当店サイト)に
額の色目、仕様等、詳しく載っていますので、ぜひご確認下さい。
https://apollon.kooki-museum.com
<商品画像と実物の色味について>
商品の色味については、できる限り実物に近づけるよう調整を行っておりますが、お使いのモニター設定や機種、お部屋の照明環境によっても、実際の商品と異なって見える場合がございます。また、所蔵機関のスキャニングデータに基づくため、オリジナルの自筆譜と色味が異なることもございます。あらかじめご理解いただきますようお願い申し上げます。なお、作品によっては、裏面の楽譜が透けて見えるような画像がございますが、これは所蔵先のスキャニングデータに起因するもので、実際の自筆譜原本に裏写りがあるものと考えられます。

▼フレームサイズ(B)Typeのサンプル画像です。※(A) Typeは上部画像をご確認ください。


▼【Reference】
YouTube Channel: Valentina Lisitsa QOR Records Official channel