ドビュッシー 自筆譜アートフレーム:アラベスク 第1番 ホ長調
¥14,630
Debussy, Claude (1862–1918)
Première Arabesque en mi majeur
Deux Arabesques, L. 66
クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862–1918)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家で、音楽史における大きな転換点を築いた人物です。作風はしばしば「印象主義音楽」と呼ばれますが、これは本人が好まなかったとされる呼称でもあります。それでもこの言葉は、色彩感豊かな和声、自由なリズム、そして形式に縛られない詩的な構成といった特徴をよく表しています。
ピアノ独奏曲《2つのアラベスク》(Deux Arabesques, L. 66)は、ドビュッシーが20代後半に作曲した比較的初期の作品です。中でも第1番 ホ長調は、今なお多くの演奏家や聴衆に愛される名曲として知られています。軽やかに舞うような右手の三連符と、穏やかに支える左手の対話が印象的で、音の揺らぎは光と影が戯れる情景を想起させます。
「アラベスク」という言葉は、もともとイスラム美術に見られる、複雑で流れるような装飾模様を指します。ドビュッシーはこの視覚的な美を音楽に取り入れ、自然の曲線美や装飾性を音で描こうと試みました。自然界の形や動きを反映させるという美意識は、のちの彼の作風にも通底しています。
この第1番は、全体を通して流麗なアルペジオと柔らかな和声進行が印象的です。冒頭では、右手の三連符と左手の二連符が重なるポリリズムが用いられ、独特の浮遊感を生み出しています。このリズムの工夫によって、水面に反射する光のきらめきや、風に舞う木の葉のような繊細な情景が思い浮かびます。
さらに、全音音階や五音音階といった従来の西洋音楽には珍しい音階を用いることで、明確な調性を曖昧にし、夢のような響きを生み出しています。こうしたアプローチは後の近代音楽にも大きな影響を与えました。
このアラベスク第1番は、クラシック音楽の枠を超えて現代のポピュラー音楽にも引用されており、R&B、ネオソウルのアーティスト、アリシア・キーズが自身の楽曲でアラベスク1番の旋律を引用したことでも話題となりました。世紀を越えて、多くの人々の感性に語りかけ続ける、まさに時代を超えた傑作です。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
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