ブラームス 自筆譜アートフレーム:ハイドンの主題による変奏曲 作品56b(2台ピアノ版)
¥14,630
Brahms, Johannes (1833–1897)
Variationen über ein Thema von Haydn für zwei Klaviere, Op. 56b
〜祈りにも似た、主題へのまなざし。ブラームス〈ハイドン変奏曲〉〜
ヨハネス・ブラームスが1873年(40歳頃)に発表した《ハイドンの主題による変奏曲》Op.56bは、2台のピアノのために書かれた魅力的な作品で、古くから多くの音楽愛好家に親しまれてきました。
この音楽を耳にすると、旋律のひとつひとつにブラームスの温かなまなざしが宿っているように感じられます。
主題は「聖アントニウスのコラール(Chorale St. Antoni)」と呼ばれる、素朴で心に沁みる旋律です。ブラームスはこれをハイドン作と信じ、敬意を込めて変奏曲の主題に選びました。その誠実さと音楽家としての謙虚さが、作品全体から静かに伝わってくる気がします。
しかし、後の研究でこの主題はハイドンの作ではなく、弟子のヨーゼフ・プレイエルなど別の作曲家による可能性が指摘されるようになりました。それでも、作者の名が誰であれ、この曲の魅力は変わりません。
ブラームスは旋律の素朴さに向き合い、変奏の中心に据えました。その選択が、曲全体に確かな統一感と豊かな響きをもたらしています。
この曲はまず、2台のピアノ版(Op.56b)として発表され、後にブラームス自身の手で管弦楽版(Op.56a)へと発展しました。2台のピアノ版では、二つの楽器が互いに響きを交わし合い、主題の優しさを保ちながら驚くほどの厚みと奥行きを生み出します。
主題に続く八つの変奏と堂々たる終曲(パッサカリア)は、まるで万華鏡のように、一つの旋律から豊かな色彩を引き出します。
そこには、人生の喜びや哀しみ、日常の何気ない瞬間さえも、ブラームスの深いまなざしを通して映し出されているようです。
●プリントタイプ/高精細ジークレープリント
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▼【Reference】
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